板書例

豊かな人生を求めて 哲学の誕生


○古代ギリシャの思想家は、どのような生き方を求めたのだろうか

【哲学の誕生】   教科書 P.248

(1) 生き方を考えること・・・世界観や人生観 <を考えたり、知ること>
   < この世界で生きる → 運命・課題・問題 → どう受け止めるかの思考法 >
@古代ギリシアの思想
 神話(ミュトス)を基にして考えた・・・世界を動かす力=神の力
   ポセイドン 海や地震の神  <日本でも八百万の神とか、大和武尊とか>
   詩人:ホメロス→叙事詩「イリアス」 トロイア戦争と、アキレスという神が戦った
 ↓
 BC6C イオニア< トルコ西の都市国家ポリス オリエント文明>
 自然哲学者・・・世界を動かすものは、ロゴス(理性/理法)←哲学の始まり
  自然を観察→万物の根源(アルケー)を考えた。
         アルケー
    タレス:  水 <命に不可欠>  
    ヘラクレイトス: 火(万物は流転する)
    エンベドクレス: 土・水・火・空気 <の組み合わせ>
    デモクリトス : 無数の原子(アトム)と空間<で成り立つ>
    ピタゴラス  : 数 <という原理>
  ↓
 テオーリア(観想) = 理性により見て、本質を探ること 〜 theory(理論) 
 哲学=フィロソフィア<ギリシャ語> フィロ<愛>、ソフィア(知) >
  < 明治に西周(あまね)が哲学と名付けた >
  < ロゴス=合理的思考=理性、論理、理法 などと表す logic >
  < 知を愛すること = 役に立つかより、知ることそのものが目的 >
  <そのためには、知る時間(閑暇 スコレーが必要 ポリスで労働は奴隷が実施)→哲学が誕生 >
                                →school
 アテネでは
 BC5C <民主制の確立 市民が指導者になることを求める >
  人々の関心 = 自然(ビュシス) 〜 人間や社会(ノモス) 
  特に重視されたのは、政治に関わる知識や弁論術 <(説得術=レトリケー 英rhetoric修辞学)>
    指導者にふさわしい卓越性(徳=アレテー) < として、雄弁の力が> 不可欠と考えられた 
  ↓
 ソフィスト(知者)= 職業教師 が登場
 プロタゴラス = 相対主義の立場 = 普遍的真理ではなく、多数を説得するのが真理
  ↓
 真理の探究より、弁論に勝つこと ・・・ 詭弁(こじつけ) → 道徳的混乱
    → ペロポネソス戦争でスパルタに敗れた → アテネの民主制の揺らぎ